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Channel: いばや通信
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音楽の中には世界があって、そこには自分の居場所もありました。

三人兄弟の末っ子として生まれた私には、5歳年上の姉と、4歳年上の兄がいる。実兄の坂爪真吾は東京大学在籍中から自身で事業を興し、その傍らで「はじめての不倫学」や「性風俗のいびつな現場」などの書籍を発表している。私は、兄の背中を見て育った。兄が買うCDを聞き、兄が買う服を着て、兄が買う本を読んだ。しかし、兄弟は役割を分散させるみたいで、東大を突破してアカデミックな道を進んだ兄に対して、最終学歴が高卒の私...

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生きていることを実感したければ、死ね。

成田空港第二ターミナルの無料Wi-Fiを拾いながら、この記事を更新している。翌日早朝発の便で松山に向かい、四国を舞台に「家を拾うまで帰れま10」を自主的に敢行する。家を拾えるあては何もないのだけれど、最大の目的は家を見つけることよりも古い自分を殺すことにあり、まるで天国のような熱海の自宅であぐらをかいている怠惰な自分を、ボロボロになるまで使い果たしてやりたいと思っている。【過去記事】古い自分には一回...

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君の求める光は、君自身の内にあるのだ。

【家を拾うまで帰れま10@四国編】も3日目にはいった。1日目は、今治市在住の女性が松山空港まで迎えに来てくださり、大三島にある大山祇神社のクスノキ群を経由して、しまなみ海道の来島海峡急流観潮船から渦潮を見た。夜は松山に戻り、会って話したいと連絡をくれた複数名の女子とお茶をした後に、適当な屋内施設の床にエマージェンシーシートを敷いて寝た。横になりながら「これからは島だな」ということを思った。大陸に吹く...

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殺してあげることが、優しさ。

【家を拾うまで帰れま10】も5日目にはいった。四国カルスト天狗高原から水質日本一の清流仁淀川を経由して高知市内にはいり、昨日は大阪在住の女性Yさんから「山の奥にある古民家で談話会をやる予定なので、もしよかったらさかつめさんも来てください」と連絡をいただき、嶺北地方に足を運んだ。待ち合わせ時刻におよそ90分遅れで到着したYさんはゴリゴリのロリータ衣装に身を包まれていて、私は「今日はやばくなるだろうな」...

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生き方に答えはないのだから、多分、生き方に間違いもないのだ。

【家を拾うまで帰れま10】も7日目にはいった。現在は、愛媛県宇和島市の九島という島で民宿&カフェ『Mawaru』を営むご夫婦から声をかけていただき、九島にいる。実は、3日目の段階で愛媛県今治市在住の女性から「来月から無人になる家があるので、もしよかったら使いませんか」という連絡が届き、家を拾う計画は3日目にして終了してしまっていた。今日は、これから家の下見(?)や周辺環境の視察(?)も兼ねて、海岸道...

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満足した豚に、狼の孤独は歌えない。

愛媛県を経由して成田空港に飛び、東京駅から上越新幹線に乗って故郷の新潟駅に到着した。恐竜の日でもお馴染みの4月17日(日)は、非常にエポックメイキングな一日となったために正座でツイキャス配信をした。昔、笑う犬の生活というお笑い番組の中で「生きてるってなんだろう??生きてるってなあに??」ということを繰り返し続けるコントがあったが、いま、そのような心境にいる。坂爪圭吾が坂爪圭吾のままでいる時間も、あと...

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ロックンロールが大好きです。

新潟県から福島&栃木&東京を経由して初島に向かい、いま、成田空港の第2ターミナルで軽くボロボロになっている。福島県南会津の山奥でバイクのタイヤがパンクをして、JAFのレッカー車で60キロの道程を運ばれた後に高額な料金の請求が届いて死んだ。今夜は成田空港に泊まり、明日の朝には福岡空港に到着した後に、大分県にある車を下道で熱海まで運ぶミッションが控えている。初島の空は綺麗だった。人生は、予測不可能な出来...

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真善美の光を追い求めること。

大分県でピックアップした車をかっ飛ばして、いま、兵庫県の神戸界隈にいる。福岡空港から大分市内までの道のりは、福岡在住の女性二人組が(レンタカーを借りてまで!高速料金を負担してまで!)送り届けてくれた。初日の夜は2000円で購買したキャンプに寝袋を敷いて、美しい朝日が望めそうなポイントで野営をした。翌日の夜は、広島県尾道市在住の女性のご自宅に泊めていただき、帰り際には「下道は大変だと思うので、高速代に...

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奈々子に。

熱海に戻り、いま、眠る前に読んでいた吉野弘の詩『奈々子に』が心に響いた。素晴らしい作品に触れると、ひとりでも多くのひとに伝えたい気持ちになる。久しぶりの再開になる「わたり文庫無料郵送の一冊」は、こちらの詩集(ハルキ文庫)になります。言葉はただの感情で、人間の心の動きと一致した瞬間に『言葉は音楽【詩】になる』のだと思う。この詩が、いま、この詩を必要とする誰かに届いたらほんとうにうれしい。ご希望される方...

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この一瞬のために生きていた。

高円寺の小杉湯を経由して、国立市で開催されたイベントを終えた後、山梨県の都留市在住の女性から「国立まで車で迎えに行くので、都留市に遊びに来てください」と連絡をいただき、都留市を経由した後に熱海まで車で送っていただいた。この連休は何も予定がないので、適当なキャンプ道具をバイクに積んで、伊豆半島を周遊した。五月だ。美しい風景に触れた時、ああ、自分はこの一瞬に触れたくて生きていたのだということを思う。風が...

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大切なのは、出発することだ。

家や風呂やお布団のありがたみを思い出すために、GWはキャンプ道具一式をバイクに積んで『家に帰らない生活』を送っている。固い地面に眠り続けた日々のあとに、柔らかい布団で横になれた時の幸福は大きい。多分、幸福と不幸はワンセットだ。寝袋で眠ることは時にしんどい思いも与えるが、確実に、布団で眠れるよろこびを増幅させる。そして、屋内ではなかなか感じることの難しい、大地の深遠な広がりを感じさせてくれる。世界各地...

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死にたいのではなく『温もりに触れたい』のだ。

晴れた日に玄関先の椅子に腰をかけて、海や空を眺めながら漂ってくる花の香りを嗅いでいるだけで多幸感に包まれる。何かをしなければならない、生産的な何か、意義のある何か、価値のある何か、そして自分も何者かにならなければいけないという思いに囚われることもあるけれど、極論、ほんとうは何もしなくてもいいのではないだろうか、と、思うこともある。海が綺麗で、雲も、空も綺麗だ。最近思うことあれこれをまとめます。1・疲...

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さみしいなあ、さみしいなあとぼやきながら、また、ひとりになるんだろう。

東京都美術館で開催中の若冲展に足を運んだものの、あまりの人混みに「これは無理だ」と思い、100分待ちの大行列を横目に眺めて退散をした。300年前に生まれた人間が、現代を生きる人間たちの大行列を織り成しているという事実を前に、強い感動を覚えた。5月24日(火)まで開催中の『若冲展』の前売りチケットが、いま、手元に一枚ある。ご希望される方に無料で郵送をいたしますので、必要な方は下記連絡先より坂爪圭吾まで...

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お願いだから、負けないでくれ。

愛媛県松山市からしまなみ海道を経由して広島に向かい、尾道迎賓館で開催されたイベントに登壇した後に、いま、兵庫県の三ノ宮にいる。最近、小学校の先生を辞めた(辞めたいと思っている)ひとと、頻繁に出会う。誰が悪いとか、何が悪いとか、そういうことは何もわからないけれど、つらそうに仕事をしている大人に育てられるこどもたちは、可哀想だなと思う。マイナスの感情が連鎖していかなければいいなどと、ひどく曖昧な希望を託...

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ひとりで生きる強さの裏側には、誰かといられない弱さがある。

久しぶりに熱海の家に戻ったら、玄関先にあるジャスミンの花が満開になっていた。あまりにも綺麗に咲き誇っていたために、見た瞬間、思わず「うわあ」と声が出た。自分のこころの中にある、柔らかい何かが膨れ上がるような感覚を覚えて、ああ、これは夕日を見た時の気持ちと同じだと思った。それを目にした瞬間、何もかもを放り投げて駆け出してしまう、自分の小さな考え事を吹き飛ばしてくれる力がある。花を見ると、嬉しくなる。花...

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自然のままの姿が、多分、一番美しい。

手書きの手紙を受け取ると、うれしくなる。人柄に宿る体温が、文字を通じて伝わってくるからなのだろうか。届いた手紙のすべてに返信をすることはできないけれど、出来る限り、自分も手書きで返事を書くようにしている。手紙を書くことはあまり得意ではないから、代わりに、季節の花を封筒にいれる。ちょっと前は梅の花を、最近ではジャスミンの花を、自宅にいない時は道端の草花を勝手に拝借して、そのまま、封筒の中に投入している...

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もっと遊べ。もっと狂え。

ヨガマットで眠ると身体が如実に快活になると言い張る女性と出会い、男女三人で熱海の自宅でヨガマットを敷いて眠りに落ちた所、意外と寝れた。という訳で、何があってもいいように携帯用のヨガマットを携えつつ、いま、台湾にいる。今回の遠征に同行している女性は、宿にベッドがあるにも関わらず「これ、いらない!」とマットレスをわざわざ外して、木の板の上に直接ヨガマットを敷いて眠っている。一見すると、ただの苦行に見える...

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天才とは、システムのエラーである。

台湾を経由して、いま、三軒茶屋のデニーズからこの記事を更新している。帰りの飛行機の中で読んだレイ・カーツワイル『シンギュラリティは近い』という本が面白く、その後、東京で合流した友達とSF的な未来の話をした。私は古典に触れるのが好きで、時代が変化しても変わることのない『普遍的』なサムシングに関心があったものの、いま、普遍的とされてきた前提そのものがまるごと変わろうとしている時期が迫っているのかもしれな...

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流動的な存在であるために。

東京都国立市で開催されたイベントに登壇(?)した後に、熱海に戻った。職場でも、子育てでも、自分が解決できていないことを他人に教えることはできない。こどもの教育に悩むお母様とお話をする機会があったけれど、(こどもは勝手に学んでいるものだから)無理に何かを教えようとしたり、母親としてしっかりしなければいけないという思いは持たなくてもいいのではないだろうかと思った。国立のイベントにお越しいただいた皆様、あ...

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死なないために、生きている訳じゃない。

湘南江ノ島で開催された「わたり喫茶」があまりにも素晴らしく、ハートに風がびゅんびゅびゅびゅびゅぅんと吹き抜けた。ああ、この瞬間は最高だなと思える瞬間の中には「風が吹いた」よろこびがある。長い間、換気をすることのなかった部屋の窓を開けた時のような、こころのリンパに溜まった老廃物が流れ出すような、新鮮な感覚を覚える。生きていると死にたくなることも結構頻繁にあるなかで、同時に、生きているということは本当に...

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